今回のテーマは見える化!
作業実績30年の経験を活かし
現場からリアルな生の声をお届けしていく
ものづくり商店です。
見える化ってなんとなくわかるけど・・・。
見える化は身近で手軽に出来る管理の仕方です♪
この記事では、製造現場で明日から使えるいろんな『 見える化 』が学べます
見える化とは
見える化=可視化=『 目で見る管理 』ともいわれますが、
見るだけの行為で
誰でも判断が出来てしまうという手法です。
見える化の目的と効果
問題が発生しても、視覚的に迅速な対応ができるようにする
効果
- 必要な情報が瞬時に目にはいる
- 視覚で判断ができる
- 問題点に素早く対応ができる
- 本当に必要なものを見極めることができる
などの効果があります。
代表的な見える化
トヨタ自動車の見える化
見える化はトヨタ自動車が先駆けです。
代表的なものを紹介します
かんばん方式
「必要なものを、必要なときに、必要なだけ作る」ことを
目的としたジャストインタイム方式の一つです。
かんばんには
- 数量
- 所在地
- 品番
- 受け入れ先
などが記載されており
必要なときに必要なものを必要なだけ
自動車部品の補充をすることを目的としています。
アンドン方式
ライン上で不良や異常があれば
紐を引っ張りアンドン(電光掲示)
で知らせ、その場で対応するしくみ。
筆者も視察をさせていただいたことがありますが
ガイドの方がこのしくみによって
不良率はゼロです!
言われていたのが印象的でした。
見える化の事例
ここからは見える化の具体例を紹介します
よくある見える化
形跡表示板
形跡表示とは工具などの形を型取りし
形に合ったものしか置けないようにする方法です。
色別の見える化
色で使い分け、
すぐに判断できるようにしているのが色分け化です
色の違いで瞬時に判断が出来るため、
ミスも少なく
多くの場面で活用できます。
評価の見える化
個人ごとの評価を全員に共有します。
これにより意識が向上し
人材育成の面で切磋琢磨できる環境がうまれます。
技能一覧表
個人ごとにどの位の技能レベルがあるのかを
見える化した表です。
各種技能を4段階程度に技能レベル分し
技能の難度にあわせて評価点を決め、
総合点で技能レベルを評価します。
資格一覧表
誰がどの資格を取得しているのかが
共有できる表です。
会社が望む資格を列挙し資格の難易度別に
評価点をつけ、取得総合点で評価します。
会社として誰がどの資格をとってもらいたいのか
というところもこの表に反映できると
ステップアップするための羅針盤にもなります。
自己成長シート
会社として従業員にどのような人財になってもらいたいのか
を明確にするためのシートです。
項目として
- 生産性(数値管理)
- 安全性(労災発生率)
- 品質不具合発生率
- 業務達成率
- 身だしなみ
- あいさつ
- リーダーシップ
- 各種協力度
5段階評価程度で評価するのがおすすめです。
これらを利用し
各人が次に何をすればよいのかの羅針盤として
利用していくと個人の目標が定まります。
計画の見える化
掲示板に掲示、またはデータで共有し、全員がいつでも見れます
という状態がベスト。
- トップの方針
- 遂行プロジェクト
- 安全性リスク削減マップ
- 改善活動の優先順位
- 5S推進計画
- 売上倍増計画
社内の中ではさまざまな計画が遂行されています。
しかし、一握りの人だけで業務を遂行するよりも
大勢の人達がベクトルを合わせ
周知している方が目的はスムーズにすすみます。
そのためにも会社が今いったい何をしているのかが
明確になっていることが大切です。
おもしろい見える化
私がオススメの事例を紹介!
業務内容の見える化
あなたは上司や同僚、後輩、トップがどんな業務内容なのか気になりませんか?
私の会社ではこれらが見えちゃいます!
- 業務内容
- 社員全員の勤務時間の詳細
- 会合日
- 今後の出勤状況(有給休暇取得日)
- 社員間のチャット内容
これらが見える化されています。
今日は誰がどこで何の仕事をしているのか
お休みなのか
社員間でどんなやり取りがされているのか
という情報を
全員が把握出来るため、スムーズに作業がすすみます。
思いの見える化
チーム全員で集まり
いくつかのグループに分けて
1枚の真っ白な大きな紙を用意
用紙の真ん中に『こうなりたい』という
テーマを大きく書きます。
その周りにテーマに実現可能に必要なことを
ブレーンストーミングでざっくばらんに
アイデアを出し合いマジックで書き足していく
- ブレーンストーミングとは
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目的達成のために参加者が自由な意見を交換してアイデアを出し合う手法
- ブレーンストーミングのルール
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- 質より量をもとめる
- アイデアに否定や批判はしない
- 変わったアイデア大歓迎
- アイデアを分解や結合させたりしてまとめる
出てきたアイデアをまとめてグループごとに発表します。
採用されたアイデアは実行委員会などを立ち上げ
計画的に遂行していきます。
このようなイベントは必ず大半の人が最初は嫌がります。
ですが、皆で意見を話し合うという場から自然と話がなごみ
毎回、最後には全員が晴れやかな笑顔になっているのが
印象的です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
『 見える化 』とひと言いっても
さまざまな『 見え方・見せ方 』があります
あなたの仕事をよりスムーズにしていくためにも
必要な手法です。
ぜひ、取り入れてみてください。