作業実績30年の経験を活かし
現場からリアルな生の声をお届けしていく
ものづくり商店です!
今回のテーマは躾(しつけ)!
しつけって厳しいイメージがあって怖いなぁ・・・。
製造現場で使うしつけは少し意味がちがうよ!
普段私たちが使う躾(しつけ)と
製造現場での躾(しつけ)はどのようにちがうのでしょうか?
また、製造現場での躾の方法とは
どういうものなのでしょうか?
この記事では製造現場での躾(しつけ)の考え方と実用例を学べます
躾(しつけ)の違い
私生活での躾
日常生活での行儀作法や生活慣習の型を身につけさせることをいい、おもに家庭内での初期教育をさす。
コトバンクより引用
これに対し
製造現場での躾
決められたことを決められた通りに実施し
毎日の業務の中に当たり前に取り入れていくこと
これが『 製造現場での躾 』となります。
躾の効果
躾が出来ているとさまざまな効果が生まれます。
3Sルールの定着化
清潔な状態を保つことを
従業員全員の間でルールとして定め、
定着させることが可能となります。
人材育成
あいさつ一つにしてもルールがあるように
決められた正しい仕組みで
教育訓練された時
『 人材 』ならぬ『 人財 』が誕生します。
人が育つと定着がますます進み
安全や品質レベルも向上するなど
相乗効果が見込めます。
QCDMSの向上
- 品質 (quality)
- コスト (cost)
- 納期対応 (delivery)
- モラル (morale)
- 安全 (safety)
躾が守られるとこれらのレベルも向上します。
躾を維持する手法
躾は維持する努力を怠ると
必ず退歩につながります。
維持継続していくにはどのように
活動していくのが良いでしょうか?
定期教育
決められている仕組みを定期的に教育します。
最低年に1回程度読み合わせや
PR活動を実施しましょう。
- 朝礼(大人数)
- チーム内ミーティング(少人数)
- メールやチャットで画像などを使い注意喚起
- トイレの目に付くところに掲示
- 社内の掲示板に掲示
仕組みを理解していないとしつけることができません
またかよ~
と言わせるくらいのPRが
ちょうどよく頭に浸透するくらいの目安となります。
5S推進委員会の活動
5S推進委員会の役目は
5S活動を後押しすることです。
社内での問題点を把握して施策を考え
計画的に実行します。
委員として活動しているだけでも
5Sの知識や見識を深めることが出来るので
社員全員が一度は経験しておいた方がよい委員会です。
社内に委員会組織が無い場合は5Sカイゼンチーム
として結成し活動しても良いでしょう。
まとめ
製造現場での躾とは
決められたことを決められた通りに実施し
毎日の業務の中に当たり前に取り入れていくことでした。
3S(整理・整頓・清掃)における活動は
きれいな状態にする『 行動 』に対し
躾は3Sを維持継続し効果を上げる 『 しくみづくり 』
と言えます。
厳しいようですが、
躾は維持する努力を怠ると必ず退歩につながります。
あなたの製造現場でも
この『 しくみ 』をうまく利用して
決められたことをストレスなく
仕事に取り入れていただきたいと思います。